科学捜査関係のテレビドラマで、もっともお馴染みの鑑定がこの法医学鑑定です。法医学鑑定といっても、その範囲はとても広いのですが、当センターでは次のような鑑定を行っています。
血液型鑑定、人獣識別、ルミノール検査などの血痕検査
血液そのものはもちろん、資料に付着した血液を資料とした血液型鑑定を行います。DNA鑑定が一般的でなかった時代は、親子鑑定や個人識別にも頻繁に血液型鑑定が用いられていました。現代でも依然としてその重要性は低下していません。ABO式では4種類にしか分類できませんが、Rh式やMN式、Rh-Hr式など、いくつかの血液型検査を組み合わせることによって、識別能を向上させていきます。
また、目に見えない血痕の付着を見るルミノール検査や、資料に付着した血液がヒトのものか、他の獣のものか判断する人獣識別なども行うことが可能です。このような鑑定では鑑定資料の選定や保管が重要ですので、事前に詳しくお問い合わせ下さい。
精班からの精液検査、血液型、DNA検査
資料に付着したものが、精液であるか、どうかを検査します。精液の証明に必要な検査を複数行うことによって精子を証明します。資料の状態によっては、さらにDNA型検査や血液型検査が可能な場合もあります。なお、鑑定レベルの検査を行う前に、資料を選別する検査も行うことも出来ます。
形態検査、DNA検査、血液型検査、元素分析
毛髪の形状学的検査、血液型検査、場合によっては元素分析などを行うことによって、様々な情報を毛髪から得る鑑定です。資料の状態と量によっては、DNA型検査や薬物の使用歴がわかる薬物検査などが出来る場合もあります。また、その事件に特有の状況がある場合は、そこにターゲットを当てた検査も実施して、最終的な判断を行います。毛髪資料の場合、資料の状態が検査の可否に大きく影響しますので、採取や保管方法に十分な注意を払って下さい。
法医鑑定 | 約10万円~ | 血液 血液型鑑定、人獣識別、ルミノール検査などの血痕検査 精液 精班からの精液検査、血液型、DNA検査 毛髪鑑定 形態検査、DNA検査、血液型検査、元素分析 |
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なお、DNA型検査も、もちろん法医鑑定の一部ですが、最近の状況を鑑みてDNA鑑定のページで御案内しております。